2019年05月18日

中高年ひきこもり増加に歯止めはかかるか? 2019/5/18(土)



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以前より若い人の引きこもりやニートよりも深刻だと言われながら、誰もがそれに目を背け続けてきた中高年の引きこもり問題で、先般、内閣府が初めて調査を行い、全国で推定61万人いるという発表がありました。

“中高年ひきこもり61万人”に警鐘…「人は、どの世代でも、どの世代からでもひきこもる」(FNN PRIME)
内閣府は3月29日、40〜64歳のひきこもりの人が全国で61万3000人いるとの推計値を公表した。中高年対象の調査は今回が初めてで、2015年度の調査で推計した15〜39歳の54万1000人を上回った。

「中高年引きこもり」調査結果の衝撃、放置された人々の痛ましい声(ダイヤモンドオンライン)
内閣府が3月29日に公表した、40〜64歳の「ひきこもり中高年者」の数が推計約61万3000人に上ったという調査結果は話題を呼んだ。厚労相が「新しい社会的問題だ」との見解を示すなど、その波紋が広がっている。

私も過去に何度かニートや引きこもりについて記事を書いてきましたが、35歳以上の引きこもりデータがなく、モヤッとしたところがありました。

1111 ギャンブル依存対策もいいけど、引きこもり中年問題もね
693 引きこもりが長期化する前にすべきこと
604 ニート対策ひとつの考え方
596 ニートって言うな!と言われても

内閣府の調査では40歳以上のひきこもりは61万人というデータですが、これはサンプル抽出し、アンケートのような調査票に記入してもらう形式でしょうから、世間体を気にして正直に書かない人(家族)も多そうで、実態はもっと多く、「100万人は超えているのでは?」という、中年引きこもりの人達を支援しているNPOの話しもあります。

どうしてそうなったかなどもいろいろ分析されていますが、同時に
・どのような支援が効果的か情報を共有する
・新たに増えないようにする対策
など、国が本気で取り組んでいくべき事柄でしょう。

kounenki2.jpg現在の40代、50代は、親が70代の団塊世代というパターンが多く、その団塊世代がまだ元気なあいだは、親の貯金や年金で過ごせても、あと10年、20年して親が亡くなると収入がなくなってしまいます。これはいま8050問題と言われています。

引きこもりの本人も高齢になり、もしその気があっても新たに働くことができず、しかも今まで働いてこなかったので無年金者だったり、極めて少額だったりすることが考えられます。

結局はそうした人は生活保護に頼らざるを得なくなり、それでなくても生活に必要な道路や橋の補修費も出せないほど財政難の地方自治体は深刻な影響を及ぼしそうです。

真面目に40年以上必死に働き、税金や年金を支払ってきた人達からすれば、そういう人のために、税金を使われ、年金が減らされることに嫌悪を感じる人もいるでしょう。

現在はそうした引きこもり者に対するサポートや支援は、NPOが中心に行っていますが、それにも限度があり、強制力を持つ公的な機関が目を背けずに対応していくべきです。

また狭い1地域だけで解決できるような問題ではなく、広域な範囲で考えていくべき事のような気もします。

また同時に引きこもり者の支援のためには働ける場を提供するために民間企業の手も借りる必要があり、特殊技術が不要で、さらに人と接する機会が少なくマイペースでおこなえるような、例えば農業や畜産業など、自転車などでラストワンマイルの配達をおこなう仕事、あるいはネットを通じての在宅ワークなど、いくつか選択ができる環境を提供していくことも必要でしょう。

そうした引きこもり者を受け入れる企業や団体に対しては、なんらかの補助も必要です。補助金ってその財源はどうするんだ!という声に対しては、「生活保護にかかる費用と比べると安いもの」と答えればよいのです。

あるいは、無収入者が「自暴自棄となって犯罪を犯し、刑務所に収監する社会的な影響と負担を考えれば安いもの」と考えるべきでしょう。

仕事をリタイアした人達に、引きこもりの人が社会に出て働くサポートをする仕事を新たに作っても良いでしょう。社会のためになるならと、ボランティアで協力してくれる元気な高齢者だっていそうです。

ここまで来てしまってからでは画期的な解決法なんてありませんし、個人個人によってその解決法も違ってくるでしょう。

でも、今までのように社会が無責任な放置をしておくことが許されない状態に来ていることは確かです。

【関連リンク】
1111 ギャンブル依存対策もいいけど、引きこもり中年問題もね
693 引きこもりが長期化する前にすべきこと
604 ニート対策ひとつの考え方
596 ニートって言うな!と言われても




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2019年05月15日

5月前半の読書と感想、書評 2019/5/15(水)



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光のない海 (集英社文庫) 白石一文

2015年に単行本、2018年に文庫化された長編小説です。

著者の作品は割とお気に入りで、調べたら過去に直木賞受賞作の「ほかならぬ人へ」(2009年)や、山本周五郎賞の「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」(2009年)など17作品を読んでいますが、最近はご無沙汰していて、2016年に読んで以来、3年ぶりに読みました。

2012年4月上旬の読書「ほかならぬ人へ」
2013年7月前半の読書「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」

以前、横山秀夫著の「出口のない海」を読んでいたので、タイトルが似た名前だけにそういうイメージというか先入観がありましたが、まったく違うものでした。

主人公は中堅の建設資材販売会社の社長を務めていますが、離婚して独身です。

昔、ある販売員から買った壺が割れてしまい、そこからつながっていく不思議な(って言うかあり得なそうな)縁、自分が社長になったこれまた不思議な縁、会社の寮をまかせていた老夫婦がうけた凄まじい過去、その他にも主人公の上司と浮気をして出て行った妻との関係、幼なじみというか父親役だった若い経営者との関係など、とにかく盛りすぎってほど理由(ワケ)が盛られています。

その中でも自分を社長まで引き上げてくれた、女性経営者の存在が大きく、大きな年齢差を超えての密やかな恋愛というのが大きなテーマともなっています。

小説的には宮本輝氏の小説?って思うような、ちょっとした雑学が方々にちりばめられていて、まったく読んでいて飽きない小説です。

ただひとつの小説の中に、非現実的に、人の性悪なところをいろいろと盛り込みすぎって感じはゆがめません。面白かったですけどね。

★★☆

            

地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減 (中公新書) 増田寛也

新書大賞を受賞した2014年刊の新書で、著者は建設省を辞めて1995年から岩手県知事を3期務め、その後日本創成会議座長なども歴任された官僚上がりの政治家です。最近では2016年に東京都知事選に出て小池百合子氏に敗れています。

本書の要点は、本ブログでも時々書いてきたり、すでに学者先生方が、すでに述べていたりしていることでもありますが、

「少子化が進んで日本は大変なことになる」
「すでに手遅れではあるが、未来は絶望的ではない」
「少子化を止めるには地方の雇用の場が重要」
「東京一極集中の限界が近い」
「20歳から40歳までの若い女性をいかに地方につなぎとめるか」
「複数の子供を産みやすい環境をどう整備していくか」
「限界集落と消滅可能性都市にできること」
「地方再生リーダーの養成」

などがテーマで、ポイントでしょうか。

私が書いてきた中にもこのようなものがあります。

1211 過疎と限界集落の行方とコンパクトシティ
1156 空き家バンクの無能ぶりと空き家に思う
1154 地方の可能性と限界
1053 空き家問題を考える

統計データを主にして、藻谷浩介氏(「里山資本主義」著)、小泉進次郎氏(衆議院議員)、須田善明氏(女川町長)、樋口美雄氏などとの対談を通じ、人口減少問題に警鐘を鳴らしています。

人間とは恐ろしいもので、いきなり2040年の推定人口構成を見せられると愕然となりますが、それが毎日の延長線上だと、なんとかなるさとばかりに、容認しちゃうところがあります。

都合の悪いことは忘れてしまうと言うのも、人間が生きていく上での能力なのかもしれません。

筆者にしてもいまの大物の学者や経営者は、60代を過ぎて、せいぜい長くてもあと20年ぐらいしか生きないわけで、「そんな自分がいなくなる先のことまで構っていられるか!」というのが本音で、政治家に至っては、暗い話題や、負担増になる話しばかりすれば落選するので、あえてこうした話題を避けようとします。

そうした中で、2019年現在67歳の著者が、口角泡を飛ばす勢いでこうした問題を広く提言するのは、多少自己主張が強いとは言え、善良な方だと思います。

そして今が歴史となった未来に、どうしてこの時代に動けなかったのか?というような歴史番組が作られたとき、「こういう意見も少数ながらあった」というようになるのでしょうか。

★★☆

            

家守綺譚 (新潮文庫) 梨木香歩

2004年に単行本、2006年に文庫化された連作短編集です。私と同世代といってよいベテランの作家さんですが、元々は児童文学や絵本といった分野で有名な方です。

過去には著者の小説としてはデビュー作品にあたる「西の魔女が死んだ」(1994年)を読んでいます。

2014年9月後半の読書「西の魔女が死んだ」

主人公は小説家を目指しコツコツと文章を書く仕事をしていますが、琵琶湖でボート練習中に亡くなった大学時代の友人の実家の留守番役として、古い大きな家に住んでいる独身男性です。

時代の設定は、およそ100年前というから、大正時代でしょうか。

舞台というか住まいの近くに琵琶湖疎水があると出てきますので、滋賀と京都の境目付近ってところでしょう。

そこの家に住んでいると、亡くなった友人の幽霊や、肉に誘われそのまま飼い犬となった不思議な野良犬、池に住むカッパや人魚、ツルツルで気持ちよくなでていると懸想されたサルスベリの木など、物の怪の世界です。

西岸良平氏の漫画「鎌倉ものがたり」や、それを原作とした映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」の京都版と言ったところでしょうか。

著者自身がそうした滋賀と京都の間の疎水の流れる近く在住らしいので、そうした不思議な創作が湧いてくるのでしょう。

そう言えば、村上春樹氏の小説にも「東京奇譚集」というのがありずっと昔に読んだ記憶があります。調べたら2007年に文庫が発売されてすぐ買ったものの、しばらく積読状態で、読了したのは2009年と、今からちょうど10年前でした。

その他にも奇譚(綺譚)と名のつく小説で過去に読んだものは、浅田次郎著「草原からの使者 沙高樓奇譚」、綾辻行人著「眼球綺譚」です。

★★☆

            

芥川症 (新潮文庫) 久坂部 羊

ユーモアたっぷりに芥川龍之介の小説をモチーフにした短編集です。もちろん著者の本職でもある医療との関わりがある内容が多く、笑いながらも怖くなってくること請け負いです。

2014年に単行本、2017年に文庫化されています。

短編のタイトルはそれぞれ、「病院の中」「他生門」「耳」「クモの意図」「極楽変」「バナナ粥」「或利口の一生」となっていて、どこかで聞いた名前ばかりとなっています。

「藪の中」→「病院の中」
「羅生門」→「他生門」
「鼻」→「「耳」
「蜘蛛の糸」→「クモの意図」
「地獄変」→「極楽変」
「芋粥」→「バナナ粥」
「或阿呆の一生」→「或利口の一生」
※前が芥川龍之介作の小説でそれをモチーフに作られて言います

著者の小説やエッセイを読むと、「医療に過大な期待はするな」というニュアンスが含まれていることが多くあります。

つまり医者も普通の人間ですから、期待以上のことを求めるのもいけないし、患者は神様ではないので、ほどほどの治療や投薬で我慢するべきだという考え方です。

エッセイの「日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか」(2007年)でも、国内での自然な老衰という死に方が減り、本人の意思とは無関係に、闇雲に生き長らえさせるために高年齢でも高度な医療(=高額医療)が駆使され、その結果、意識も戻らないまま脳死や内臓の不全等で死亡するというむなしさなどが綴られていました。

2017年2月後半の読書「日本人の死に時―そんなに長生きしたいですか」

そうした実態を普段から目の当たりにする仕事ゆえ、わかることもあるでしょう。

時々書くのですけど、若くて健康な人に「もしかの時、延命治療を受けたいか?」と聞くとだいたいは「受けたくない」と答えるのに対し、余命間もない重病人に同じ質問をするとほとんどが「受けたい」と答える人間の弱さというか、立場の違いによって考え方も変わってしまうことが、人間的で自然なことでもあります。

とりあえずは、こうしたユーモアをもって、医療と人生について考えてみるのが良いのかもしれません。

★★☆

            

バカ売れ法則大全 行列研究所

2017年に発刊された単行本で、ネットメディアの「ITmedia ビジネスオンライン」で取材がされたものをまとめたものです。

この景気停滞(減衰?)の中でも売れに売れている商品やサービスを取り上げ、なぜ売れる?を簡単に解説しています。

その数なんと54例ということで、読んでいるとなんでも売れるんじゃないのか?と、途中で感覚が麻痺してきます。

それぞれにワケがあったり、ラッキーだったりしていますが、最初から大当たりすると思って出たものはほとんどなさそうです。

現在は老いも若きも「雇われない働き方」を志向する人が増えてきているようなので、一種、独立してから「成功する秘訣」みたいな感じで読まれているのかな?と思いました。

でも実際に読んでみて、これは事業の参考にはなることはないな〜と。

つまり過去形で、「こうした幸運があった」とか「その時に風が吹いた」みたいな話しが多く、そうした数多くの新商品やサービスの中で、たまたまうまくいった(現在のところいっている)ものの紹介であって、それが数年後の今でも通用するとも、人気が10年間持続するとかはどうも思えません。

一発アイデアやひらめき、それを実際に商品やサービスとしてモノにした行動力などは評価しますが、その後の継続とコモディティ化こそ事業の最大の難関であり、それがうまくいったときに、「さすが!」と言えるのでしょう。

もしこの本の著者がその気があれば、10年後とか20年後に同じ素材がその後どうなったか?というのを調べて書くと面白いかも。栄枯盛衰がわかり、何勝(その時も大ヒット)何敗(なくなった)何引き分け(かろうじて生き残っている)だった!みたいな展開が期待できそうです。

★☆☆


【関連リンク】
 4月後半の読書 ガール・オン・ザ・トレイン、自由とは何か、きらきらひかる、Yの悲劇、デッドエンド
 4月前半の読書 虚無への供物、未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること、白いしるし、フォルトゥナの瞳
 3月後半の読書 教団X、新個人主義のすすめ、暗夜を渉る、何者、リアルワールド
 3月前半の読書 悟浄出立、言ってはいけない 残酷すぎる真実、死者の奢り・飼育、獏の檻、君の膵臓をたべたい
 2月後半の読書 手のひらの音符、あの女、いつまでも若いと思うなよ、残穢、悲しみのイレーヌ
 2月前半の読書 まほろ駅前番外地、謎解き 関ヶ原合戦、ダブル・フォールト、嗤う名医、はなとゆめ



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2019年05月11日

テレビCMを見なくなって久しい 2019/5/11(土)



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個人的なことですが、テレビを見るときは基本事前に番組を予約しておき、それを早回しで見たり、テレビコマーシャル(以下TVCM)や毎回同じ画面のオープニングなどを飛ばして見ることが多くなっています。

テレビを生で見るのは、夜のニュース番組と、スポーツ生中継ぐらいでしょうか。メジャーリーグの試合など、海外のスポーツ中継は、日本の深夜に行われていることが多いので、やはり録画をしておき、あとで飛ばしつつ見ることもあります。

結局なにが言いたいかと言うと、TVCMの無意味さ、鬱陶しさを、最近特に感じるようになってきました。売らんかな、認知をあげたいという主張がやたらと鼻につきます。

もちろん、見ていて面白く、役に立つTVCMもごくまれにはあります。それはわかっていますが、でも個人の感想を言えば95%は見なくても全然困らないし、見たくないものです。

ところで、日本の媒体別広告費はどういうことになっているのでしょうか?

電通の調べでは、
・2018年 日本の広告費は6兆5,300億円、前年比102.2%
・総広告費は7年連続のプラス成長
・インターネット広告費は、5年連続の二桁成長

と、割と景気の良い話しとなっていますが、広告が飯のタネでもある電通の発表ですから、大本営発表と変わりはないのかも知れません。

その大本、いや、電通発表のデータから、媒体別の3年間の売上推移を表とグラフにしてみました。

koukoku2018.jpg
新聞、雑誌、ラジオ、テレビが旧来からある既存の4大媒体として長く君臨してきましたが、ここ数年でネットメディアが次々と追い越していき、規模が最大のテレビメディアに肉薄しているというところです。

すでに広告は、旧来の媒体からネットへと移っていると言っても良さそうです。

それでもテレビの広告はインパクトがあり、今のところ影響力もネットの比ではありません。それは事実でしょう。

しかし広告の売上が落ちてくると、テレビ局も審査が甘くなり、また広告を出す側も、イメージの訴求だけではなく、直接利益に結びつけようと、商品名をがなり立てるような品のない粗悪な広告もしばしば混ざってきます。例えば、携帯電話や、なんとかルーペのような広告です。

また制作費を抑えるためなのか、とにかく同じ広告ばかりが流されるので、見飽きたという感覚も多くあります。そのTVCMを見たくないからチャンネルを変えても、また同じ広告をやっているという場面によく出くわします。

テレビの視聴率も落ち気味で、しかも視聴者の年齢構成が上がり気味で、CM効果も限定的になりつつあります。
今後TVCMを積極的に出す企業というのは、

1)社長が出たがりやで有名になりたいと思っている
2)社長が広告制作のアイデアに自信がある
3)儲かりすぎていて税金を払うぐらいならTVCMへ
4)広告代理店にうまく丸め込まれる(自社に有能なマーケターがいない)
5)手っ取り早く芸能人と知り合いたい
6)一発勝負を賭けて後は野となれ山となれ

と言ったところでしょうか。

いずれにしてもTVCMで成功するとそれが成功体験となり、その後も長く続けざるを得なくなるので、それを狙って広告代理店や制作側も必死です。

ところが私のようなTVCMはカットして番組を見たり、特定のCMが流れると嫌悪感を感じてチャンネルを変えてしまうような人が増えてくると、テレビ局は厳しい状況へと追いやられていくことになります。

また不買運動絡みで、その企業がスポンサーとなっている番組を糾弾するというような流れも起きることも考えられます。

過去には番組にクレームがついてその番組をスポンサーする企業への不買運動というのが起きましたがその逆もあり得るということです。

すでに全番組を録画することができ、いつでも過去の番組を見ることができるテレビなどもありますが、今後はますますそうした多チャンネル録画機能に拍車がかかり、結果的に、TVCMは見られないという結果になってしまいそうです。

それに対処するため、すでにいくつかの番組で実験的におこなわれていますが、番組の中でそっと商品やサービスを紛れ込ませたり、番組出演者が商品名を読み上げたりして通常の時間売りのTVCMとは違う形も考えられますが、ドラマや映画というのは、その時だけでなく再放送や再々放送などでも使われるので、スポンサーがその都度変わってしまうというややこしい事情もあり、そうしたことができる番組は限られてくるでしょう。

ネット広告は、TVCMとは違い、極論すれば「誰がいつどれだけ見たか」がわかります。やろうと思えば個人を特定することもできます。

すべての年代がネット環境に不便なくアクセスし、その利用時間がテレビの視聴時間をしのぐようになってくれば、やがて時代遅れとなるTVCMは、一部の大手メーカーや、成金で社長の自己顕示欲が強い会社以外はなくなっていくのでしょう。

テレビ局も、いつまでも旧来の時間売りの広告収入ばかりに頼るのではなく、スポンサーに納得してもらえる新しい収入の仕組みを早く考えることが必要です。


【関連リンク】
1293 お詫びと訂正と放送禁止用語
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984 広告とブラック企業と心の病
976 金で買える?グッドデザイン賞
962 ケーブルテレビの契約見直し
910 テレビ番組はタイムシフト視聴が当たり前?
900 テレビ・ラジオの長寿番組について
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2019年05月08日

2019年4月に見た映画 2019/5/8(水)



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ソロモンの偽証 前篇・事件 2015年 「ソロモンの偽証」製作委員会
監督 成島出、出演者 藤野涼子、板垣瑞生、佐々木蔵之介

ソロモンの偽証 後篇・裁判 2015年 「ソロモンの偽証」製作委員会
監督 成島出、出演者 藤野涼子、板垣瑞生、佐々木蔵之介

宮部みゆきによる2012年刊の長編推理小説ソロモンの偽証」「第I部 事件」、「第II部 決意」、「第III部 法廷」を原作にして「前篇・事件」と「後篇・裁判」の2作品にまとめた映画です。

どちらも2時間を超える作品で、2本合わせるとで軽く4時間を超え、映画としては長過ぎてあまり向いているとは思えないのですが、原作をある程度忠実に再現するためには仕方がなかったのでしょう。

じゃぁこの4時間を超える映画は退屈かというとそうでもなく、前篇の事件では、クリスマスイブの雪の日に男子中学生が校庭で転落死していた事故と、その後に同級生だった女子生徒が交通事故で死亡する背景が次第に明らかになっていくことや、亡くなった生徒の同級生や学校関係者はもちろん、保護者やマスコミなどの動きがあるある的に描かれ退屈する間もなく盛りだくさんって感じです。

後篇の裁判は、亡くなった生徒の同級生達が、事件の真相を突き詰めようと、学校内裁判を開くことを決め、いじめをしていた生徒を被告として喚び、そのいじめが発展して起きた殺人ではないことを様々な証拠を積み上げていきます。

と、同時に、その被告が真犯人だと書かれた告発状の真意なども明らかになっていきます。詳しくは書きませんが。

前後半で言うと、この後半の裁判の設定(中学生が自主的に判事、検察、弁護などに分かれ、不良の容疑者や、証人の一般市民などを集めるところなど)に無理なところがあり、見ていても「ありえねぇー」と途中は退屈をしてしまうかもしれません。最後のどんでん返しで目が覚めるとは思いますが。

確かに2本続けて見た感じでは、やや長くて疲れたなと思いましたが、登場人物もそう多くはなく、ストーリーも最後のクライマックスあたりを除き、あまり複雑ではないので、しっかりと集中して見ていないとわからなくなるってことはありません。

しかし、大学生ぐらいならともかく、中学生にこれだけのことができる知識があり、現実的に出来るか?って言うと、ドラマや小説の中だけの世界!って言うしかないでしょう。

★★☆

            

カメラを止めるな! 2017年 PANPOKOPINA
監督 上田慎一郎、出演者 濱津隆之、真魚

言わずと知れた低予算ながら、口コミで拡がり大ヒットした2017年の映画です。

こうしたちょっとヒネった作品が、有名俳優や女優を使って多額のお金をかけた作品を凌駕するってのは業界的にも良い傾向なのかも知れません。

テレビ番組も、高額な有名人をどんどん切って、無名な人でも、発掘し売り出していこうという試みが増えています。

もちろんお金をかけた大作映画にも面白いものが多くて好きですが、そればかり見ていると、もっともっと出来るはず!というように、際限がなくなってしまいます。

その点、こうしたまるで学生の映画サークルで作ったみたいなアイデアで勝負した、剣の刃を渡るような緊張感に包まれた作品は、製作者の深い思いが伝わってきて、感激もそれだけ大きく、賞賛したくなります。

簡単なあらすじは知っていましたが、最後のどんでん返しまでは知らなかったので、十分楽しめました。

★★★

            

眺めのいい部屋(原題 A Room with a View) 英国1986年 日本公開1987年
監督 ジェイムズ・アイヴォリー、出演者 マギー・スミス、デンホルム・エリオット

第一次世界大戦の少し前の英国上流社会が舞台の映画です。

この映画、32年前に1987年の公開時に洋画2本立てで上映されていた名画座で見ました。その時の印象としては面白かったという記憶だけが残っていましたが、中身はすっかり忘れていました。

ストーリーですが、主人公は英国の名門家の令嬢で、イタリア旅行中に同じく英国人の若い男性と知り合いとなります。

タイトルはそのイタリア旅行中に泊まったホテルで、予約していた「眺めのいい部屋」ではなかったので、旅行に同行していた従姉(年上のいとこ)が文句を言って別の英国人旅行者と部屋を交換してもらったことから、令嬢が男性と知り合うきっかけとなったことを指しています。

その旅行中に出会った男性に思いを寄せられてしまい、それを知った同行の叔母は旅行を途中で打ち切って早々に英国に戻ります。

そして令嬢は帰国後お見合いをして別の男性と婚約をしますが、それと同時期に、イタリア旅行で知り合った男性が、主人公の邸宅の近くへ引っ越してきて、再度恋が燃え上がっていきます。

という、女性がみると、ゴージャスな上流社会に身を置き、二人の男性から言い寄られるという、理想的なハーレクイン小説のような映画です。

そうした甘い甘い恋愛映画ですが、さすがに最初に見てから30年も経ってしまうと、その甘さがしつこく感じて、今はちっとも良い映画とは思えなくなるから不思議です。

時間の経過とともに、価値観や好みって言うのは変わるものなんだなと思い知らされた映画です。

★★☆

            

グランド・キャニオンの対決(原題:Edge of Eternity) アメリカ 1959年
監督 ドン・シーゲル 出演 コーネル・ワイルド、ヴィクトリア・ショウ

aaabbb.jpg
1959年公開と、今から60年も前の映画ですが、ちゃんと綺麗なカラー映画です。但し、Amazonで探したのですが、DVDやビデオは見つかりませんでした。時代物ですからね、、、

ま、なんてことはない、保安官(助手)が可愛い金持ちの令嬢を救うために人殺しの悪役とグランドキャニオンで対決する勧善懲悪映画ですが、タイトルに惹かれて見てみました。

私も20年ほど前に一度だけ(おそらく一度行けば満足する)グランドキャニオンへ行きましたが、あの雄大でスケールの大きな断層地帯はアメリカ人にとっても珍しく一度は見ておきたい場所でしょう。

NHKのブラタモリでも、過去にフランスやイタリアの地形や地層を取材してきましたが、ダンサー(断層ファンのこと)としては、やっぱりここをみっちり取材しなければ語り尽くせないでしょう。

グランドキャニオンの崖の平均の高さが1200m、最深部では1800mとのことで、比較するものとして634mのスカイツリーの2倍ぐらい、世界最高層ビルが828mで206階建て(ドバイのブルジュ・ハリファ)ということなので、もし崖の高さをビルの階数にすると300階建てぐらいの高さに相当します。

そうした崖が延々と400km以上(東京から岐阜あたりまで)続いているのですから、もう日本人の地形感覚ではとうてい理解不能です。

そのお決まりの観光地へは今はラスベガスから飛行機で行くのですが、途中西部劇などでよく見かけるような砂漠の荒野の中にポツンと小さな町が見え、その上空を飛んでいると思ったら、すぐ横にそびえ立つ崖が飛行機の高度とほとんど変わらない高さで見えてくるという感じです。

ま、そうした崖の高さを生かしたアクションと、古くは金鉱として栄えたグランドキャニオンが、映画公開当時は多くの労働者がラスベガスへと流れてしまった寂れた町として出てきます。

本格的な観光化が進むのは、その後1971年に世界遺産に登録されて以降のことになります。

古い映画にしては、しっかりと作られていて、古いアメリカンな生活なども見られ、なかなか楽しめました。

★★☆


【関連リンク】
1320 2019年3月にみた映画
1312 2019年2月にみた映画
1301 2019年お正月に見た映画
1297 2018年11月〜12月に観た映画
1282 2018年9〜10月に見た映画
1254 2018年7〜8月に観た映画
1244 2018年4〜6月に見た映画



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2019年05月04日

震災に備えて2019  2019/5/4(土)


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毎年3月11日(東日本大震災)と9月1日(関東大地震)は、ほとんどのメディアで「防災特集」が組まれるのが普通となっていますが、もちろんその日だけ意識するのではなく、日々いつ起きても大丈夫なように想定し、考えておかなければなりません。

我が家でも、家族4人分の1週間分ぐらいの飲料水(ミネラルウォーター)と、約3日分の缶詰やアルファー米などの保存食料を備蓄し、懐中電灯などに利用する乾電池も買い置きがしてあります。

saigai2019_01.jpg

その他にも電気やガスが止まったときのために、カセットコンロが3台と、カセットボンベは1ダースほど備蓄しています。とりあえず緊急時でもライスとラーメンが煮炊きできれば飢えないでしょう。

東日本大震災の時は長いあいだ都市ガスやプロパンガスが使えず、カセットボンベが不足して、現金の代わりとしても流通していたなんて話しを聞きました。

つまりカセットボンベがあれば、現金の代わりとして食料や日用品などと物々交換ができたということです。寒い冬ということもあったでしょうけど、それほどカセットコンロとボンベは非常時に貴重で役立ったようです。

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また避難や送迎、買い出し、それに携帯電話の充電にも使えるクルマやバイクの燃料もできるだけいつも満タン近く入れておくようになりました。

以前は軽いほど燃費もよくなるので、タンクはいつも少なめにしていましたが、東日本大震災直後にガソリン確保で苦労した教訓です。

本当なら10リッター携行缶に予備のガソリンも用意しておきたいところですが、可燃性蒸気が発生し保管に不安があるので、そこまでは着手できていません。

トイレも水や下水が使えなくなることを想定し、30回分ぐらいの非常用簡易トイレセットと、トイレットペーパーをいつも多めに購入してあります。またクルマの中に非常用の携帯トイレを数セット置いてあります。

これらは簡易的なもので、コンビニ袋のようなビニール製の袋の中に水分(尿)を固めたり、排便の臭気をとるだけのものです。

本当に首都圏に大きな地震が起きて電気、ガスが停止し、下水管、水道管が壊れたら、ひどいことになりそうです。

下水道が壊れたり水が出なくなって水洗トイレが使えなくなると、道路や川のそこら中に、コンビニ袋に入れた汚物が辺り構わず捨てられているという想像を絶する環境となってしまいそうです。特に夏場だと、ひどい悪臭に悩まされます。

あとは、先日、初めて消火器を買ってきました。女性でも扱える小さいものなのでイザって時にどれほど役立つかわかりませんが、初期消火で使えなければ、どちらにしても手遅れです。

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あと今後余裕があれば準備しておきたいのが、小型発電機と、電動のこぎり(丸鋸)。

これは地震で家が一部崩れたり倒壊したりすると、建物の中に閉じ込められた人を緊急で救助するときに役立つものです。

阪神大震災の時、迫ってくる火事を前にして、倒壊した柱や屋根の構造材に挟まれて、動けなくなった人の多くが火災により亡くなりました。もしその時に、小型発電機と電動ノコがあれば救えた命もたくさんあったように思えます。

幸い、今の住まいは水害の心配はない場所にありますので、大きな地震対策では、家屋の倒壊と火事に重点を置けば良いかなと思っています。

火事と言えば、小型の耐火金庫も買っておこうと調べているところです。

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別に大金をタンス預金しているわけではありませんが、阪神淡路地震でも東日本大震災でも、被災者の話しとして、震災後の生活では当面の現金が必要だったという話しでした。

つまり銀行に行ってもATMは動いていないし、窓口も閉鎖。コンビニは開いていても、停電でATMは休止していて、現金をおろせず食料や日用品を買いたくとも、現金がないと買えないという事態に陥ります。

今後急速に普及するキャッシュレス決済も、結局は停電や携帯電波が停波すると使えず、せっかくコンビニやスーパーが店を開けてくれても、現金がないと買い物ができない状態となってしまいます。

さらに被災の経験者が言うには、お釣りや両替が必要な万札ではなく、千円札や小銭を多めに保管しておくと良いとのことでしたので、それらを保管し、さらに火事で燃えない耐火金庫が必要となるわけです。

もちろん、金庫の中には現金以外にも預金通帳や印鑑、年金手帳、家の権利書、マイナンバーカード、パスポート(すでに期限切れですが)、生命保険や火災保険など各種保険証書なども一緒にしまっておけます。

またパソコンの中のデータ(画像や各種記録など)もバックアップとしてUSBやDVD-ROMに入れておくのが安全でしょう。

ホームセンターなどでは、「非常持ち出し袋」というのがよく販売されていますが、いつも自宅にいる人ならばそれも良いでしょうけど、外で働いている時間が長い場合、それはどうなのよ?と思ってしまいます。

非常持ち出し袋が持ち出せず、大事なものを一カ所にしまっておいても、それが火事で全部焼けてしまったとなるのは避けなければなりません。

阪神淡路j地震の時は未明の時間で在宅中の人が多かったでしょうが、東日本大震災は平日の昼間でした。その両方に対処できるとしたら、持ち出し袋よりも、耐火金庫かなぁって思ってます。

 ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

消火器や耐火金庫で注意点がひとつあります。

それは消火器や耐火金庫というものは、期限切れだったり壊れて不要となっても簡単に処分ができません。市区町村の大型ゴミ等ではお金を出しても引き取ってくれないところが多いようです。

消火器は使用期限があり、必ずいずれは不要品となります。

購入した店で新たに購入すると使用期限切れの消火器を引き取ってくれるというところもありますが、10数年も経つと、買った店を忘れたとか、店が撤退(廃業)しているとかの事態も起きそうです。通販で購入したならなおさらです。

最後の手段として消火器は「消火器リサイクル推進センター」というのがあるので、そこへ相談するのが良いとのことです。いずれにしても処分にはお金がかかるケースがほとんどです。

長く使えると思った耐火金庫も、20年ぐらい経つと経年劣化し、鍵が壊れたり、紛失したりして買い換えをしようとすると、これもまた処分がたいへんです。

やはり市町村の運営するゴミやリサイクルでは引き取ってくれないので、手っ取り早いのは民間の不要品引き取り業者へ有料(数万円する場合もあるそうです)で引き取ってもらうことでしょうか。

そういうことを考えると、大は小を兼ねるとか言って、ひとりで簡単には動かせないような大きな耐火金庫など買ってしまうと、将来その処分がたいへんになってしまうので、気をつけましょう。


【関連リンク】
1003 災害用備蓄品について考える
894 火災保険・地震保険について調べてみた
595 震災など非常時の備え その2
594 震災など非常時の備え その1



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posted by area99 at 10:00| Comment(0) | 日々雑感